社会的養護の現状

■社会的養護全般の現状

日本の社会的養護全般の状況や課題については、厚生労働省の特設ページをご覧ください。

 

■児童養護施設の現状

入所する子どもの数: 28,183人(平均年齢11.2歳)
児童養護施設数: 601か所
(厚生労働省・家庭福祉課調べ 平成26年10月1日現在)

 

※里親に養育を委託される子ども、乳児院や情緒障害児短期治療施設など社会的な養護を必要とする子どもの全体数は約46,000人。

→港区児童虐待防止シンポジウム「養育家庭体験発表会」のレポートを読む

※全国の児童養護施設リスト

 

■児童養護施設への入所理由

母の放任・怠惰: 

3,707人(11.7%)

母の精神疾患等:

3,197人(10.1%)

母の虐待・酷使:

2,693人(8.5%)

破産等の経済的理由:

2,390人(7.6%)

父の虐待・酷使:

1,849人(5.9%)

母の行方不明:

1,869人(5.9%)

父の就労:

1,762人(5.6%)

母の入院:

1,506人(4.8%)

養育拒否:

1,378人(4.4%)

(児童養護施設入所児童等調査結果 平成20年2月1日現在)

 

■虐待を受けた子どもの増加

平成25年度中に、全国207か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は73,765件(速報値)で、これまでで最多の件数となっている。

(平成26年8月発表 厚生労働省・雇用均等・児童家庭局)

 

■児童養護施設 進学や就職の状況

中学校を卒業した子どもの数:

2,388人 (平成25年度末)

高校等進学:

2,279人(95.4%)

専修学校等進学:

43人(1.8%)

就職:

30人(1.3%)

その他:

36人(1.5%)

(平成26年5月1日現在の進路 厚生労働省家庭福祉課調べ)

 

高等学校を卒業した子どもの数:

1,721人(平成25年度末)

大学等進学:

197人(11.4%)

専修学校等進学:

193人(11.2%)

就職:

1,221人(70.9%)

その他:

110人(6.4%)

(平成26年5月1日現在の進路 厚生労働省家庭福祉課調べ)

 

■国から支給される就職、大学進学等支度費

就職支度費:

81,260円(1人一回)

大学進学等自立生活支度費:

81,260円(1人一回)

特別基準(両親の死亡等の場合の加算):

194,930円

(平成27年7月発表 厚生労働省「社会的養護の現状について」)

 

■児童養護施設の子どもの心身の状況

障害等を持つ子:

23.4%(知的障害、ADHD、広汎性発達障害など)

罹患傾向のある子:

20.0%(風邪をひきやすい、下痢をしやすい、ひきつけなど)

 

■児童養護施設で特に留意しているのは「心の安定」

家族との関係
友人との関係
学習の興味・関心
しつけ
心理的対応
社会規範
自己表現力
思いやり
将来設計
自主性、積極性
文化・生活習慣
経済観念
男女交際
就職及び職業の安定
児童養護施設の課題の一例 →タイガーマスク基金勉強会レポートを読む

 

■児童養護施設で暮らす子どもへの支援の課題

・児童養護施設の職員数
・就業の困難
・家族への復帰
・家族形成の力をどのように備えるのか

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