社会的養護の現状と課題
2024.04.23
社会的養護全般の現状
日本の社会的養護全般の状況や課題については、厚生労働省の特設ページをご覧ください。
児童養護施設の現状
入所する子どもの数: 28,183人(平均年齢11.2歳)
児童養護施設数: 601か所
(厚生労働省・家庭福祉課調べ 平成26年10月1日現在)
児童養護施設への入所理由
母の放任・怠惰: | 3,707人(11.7%) |
母の精神疾患等: | 3,197人(10.1%) |
母の虐待・酷使: | 2,693人(8.5%) |
破産等の経済的理由: | 2,390人(7.6%) |
父の虐待・酷使: | 1,849人(5.9%) |
母の行方不明: | 1,869人(5.9%) |
父の就労: | 1,762人(5.6%) |
母の入院: | 1,506人(4.8%) |
養育拒否: | 1,378人(4.4%) |
(児童養護施設入所児童等調査結果 平成20年2月1日現在)
虐待を受けた子どもの増加
平成25年度中に、全国207か所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は73,765件(速報値)で、これまでで最多の件数となっている。
児童養護施設 進学や就職の状況
中学校を卒業した子どもの数: | 2,388人 (平成25年度末) |
高校等進学: | 2,279人(95.4%) |
専修学校等進学: | 43人(1.8%) |
就職: | 30人(1.3%) |
その他: | 36人(1.5%) |
(平成26年5月1日現在の進路 厚生労働省家庭福祉課調べ)
高等学校を卒業した子どもの数: | 1,721人(平成25年度末) |
大学等進学: | 197人(11.4%) |
専修学校等進学: | 193人(11.2%) |
就職: | 1,221人(70.9%) |
その他: | 110人(6.4%) |
(平成26年5月1日現在の進路 厚生労働省家庭福祉課調べ)
国から支給される就職、大学進学等支度費
就職支度費: | 81,260円(1人一回) |
大学進学等自立生活支度費: | 81,260円(1人一回) |
特別基準(両親の死亡等の場合の加算): | 194,930円 |
(平成27年7月発表 厚生労働省「社会的養護の現状について」)
児童養護施設の子どもの心身の状況
障害等を持つ子: | 23.4%(知的障害、ADHD、広汎性発達障害など) |
罹患傾向のある子: | 20.0%(風邪をひきやすい、下痢をしやすい、ひきつけなど) |
児童養護施設で特に留意しているのは「心の安定」
家族との関係
友人との関係
学習の興味・関心
しつけ
心理的対応
社会規範
自己表現力
思いやり
将来設計
自主性、積極性
文化・生活習慣
経済観念
男女交際
就職及び職業の安定
児童養護施設の課題の一例 →タイガーマスク基金勉強会レポートを読む
児童養護施設で暮らす子どもへの支援の課題
- 児童養護施設の職員数
- 就業の困難
- 家族への復帰
- 家族形成の力をどのように備えるのか